【ひとり旅のすすめ】秋の京都&奈良旅行を詳しく解説(旅程、交通手段、宿)
ひとり旅が好きだ。はじめてひとりで旅に出たのはまだギリギリ十代だった頃のこと。それから十数年の月日が流れ、「旅上手になろう!」と思っていたわけではないのだけれど、いつの間にか旅のスタイル、のようなものが確立されていた。
交通手段と宿だけ決めて、あとは現地で興味の赴くまま、気ままに街歩きを楽しむ。それがすっかり旅の十八番になっている。知らない土地で、観光雑誌やサイトに載っていない体験をできた時が何より興奮する。
今回は自分用の備忘録もかねて、過去記事でも紹介した京都&奈良旅行の概要をざっくりまとめてみる。
目次
京都&奈良格安ひとり旅
①旅程
【1日目】古本まつり&安井金比羅宮など観光
- 9 : 15 名古屋駅発(高速バス)
- 11 : 30 京都駅着(定刻より25分早く到着)、なか卯で昼食
- 12 : 00 宿に荷物を預ける
- 12 : 30 安井金比羅宮
- 13 : 00 – 15 : 00 古本まつり(地恩寺)
- 15 : 30 霊源院
- 16 : 00 宿にチェックイン
- 18 : 00 旭湯で入浴後、ハッピー六原(スーパー)にて夕食購入
【2日目】八坂塔周辺散策、東大寺散策&正倉院展
- 7 : 00 六道珍皇寺
- 7 : 30 八坂塔周辺を散策(清水坂→産寧坂→二寧坂→法観寺)
- 9 : 00 宿をチェックアウト
- 9 : 30 清水五条駅発(東福寺で乗換)
- 10 : 20 JR奈良駅着
- 10 : 50 正倉院
- 11 : 00 東大寺散策
- 12 : 00 – 14 : 00 正倉院展 ⇒ なら仏像館(奈良国立博物館)
- 14 : 20 JR奈良駅発
- 15 : 15 京都駅着
- 17 : 00 京都駅発(高速バス)
- 19 : 45 名古屋駅着(定刻より30分ほど遅れて到着)
②交通手段
・高速バス
名古屋・京都間の移動には高速バスを利用しました。今回旅に出ようと思い立ったのが、確か出発の2日ほど前。直前ということもあって京都行きのバスは満車になっている便も多く、選択肢が限られた。
往路・復路ともに楽天トラベルのアプリから予約し、記憶が確かであれば、往路・3,500円(大阪バス)、復路・2,600円(名鉄バス)だった。早割などを利用すれば、もう少し料金をおさえることもできるはず。
帰りの名鉄バスは経由地が多く、隣に人が乗ってこないかどうかが気になり、少し緊張した。定刻から30分遅れたのも疲れた体に少しこたえたので、次回京都に行くときはできれば往復とも大阪バスを利用したい。
・旅行先での移動
京都市内の移動には市バスを利用。「目的地によっては、京都駅周辺のバス停を使った方がいい場合もある(駅の乗り場は混む&八条口からは少し遠い)」と前回の京都旅行で学んでいたので、高速バスを降りた後の移動には、駅から少し歩いたところにあるバス停を利用。
京都・奈良間は電車で片道約1時間。平日だったこともあってか、さほど混むことなく座席に座れたので、電車移動好き民としては楽しい移動でした。
知らない土地での乗換えは常に不安がつきまとうものですが、東福寺駅での京阪本線からJR線への乗換は案内板に従って、問題なくクリア。意外に大変だったのはJR奈良駅に到着後、正倉院最寄りのバス停へと向かうバスへの乗車。
大きめの駅のバス乗り場、というだけでもけっこうドキドキしてしまうのだけれど、今回は十分以内に3つのミッション(コインロッカーへの荷物預け、ローソンにて正倉院展のチケット支払・発券、バス乗り場の把握)を達成しなければならない、というわけで尚のこと緊張。
そしていざ奈良駅に着くや否や、構内図片手に競歩さながらの早歩きを開始したわけなのですが、問題が多発。
第一に改札そばのロッカーが満杯、慌ててエスカレーターを降り、次に近いロッカーを見つけたものの、今度は百円玉の持ち合わせがない、という予想外の事態に一瞬思考が停止。いや、まだ諦めるわけにはいかない!
コンマ一秒の判断の後、一度ロッカーに詰めた荷物を再度取り出し、駆け出して、ほんとーにギリギリ、バスの出発時刻数秒前に乗車することができたのでした。……JR奈良駅で荷物を預けたい方は時間の確保をお忘れなく。
③宿泊
宿泊したのは『RAK KIYOMIZU』という名前の、アパートをリノベーションしたお洒落なホステル。宿泊料金は1泊・3,200円(じゃらんアプリで予約)だった。
*今見てみると、1泊5,400円になっている。値上がりしたのかもしれない。
ベッド、テーブル、イス、洗面台だけのシンプルな部屋。ホテルというよりは、ドミトリーの上位互換といった雰囲気。
隣の人の通話音が若干気にはなったものの、アメニティの耳栓をしている間はその他の音は気にならず、朝まで快適に過ごせた(1階の部屋だと、もしかすると出入り口の開閉音が気になるかも?)。ドミトリーやカプセルホテルなどの安宿に慣れている身としては大変満足でした。
公式サイトやじゃらんアプリには記載がなかったのだけれど、1階の共用部に湯沸しポットや電子レンジ、冷蔵庫があったのもよかった。
宿オリジナルのアロマオイルが焚かれていたのも自分としては高ポイント。こちらのアロマオイル、のちのち通販で購入したのですが、香りを嗅ぐと旅行の気分が思い出されて大変よいです。
④食事
食事は旅の楽しみのひとつなのだけれど、今回はできるだけ費用をおさえたかったので、チェーン店を利用したり、スーパーのお惣菜やインスタントスープ(部屋に備えつけてあった紙コップを活用)を食べたりと食事は質素に済ませました。
(共用部にキッチンが併設されているドミトリーを利用すると、宿費用だけでなく食費も抑えられることもあって、安宿に泊まりがち)
荷物を預けに宿に立ち寄った際、近くの定食屋で気になる看板(カレイの煮つけ定食、千円くらい)を見つけたのですが、その時にはすでになか卯で親子丼を食べた後だった。それだけが未だに少し心残り。
⑤費用
一泊二日の間にかかった費用は、ざっと計算すると約21,000円。内訳は以下のような感じ。
- 交通費 高速バス(往復) 6,000円
バス・電車 3,000円 - 宿泊費 3,200円
- 食費 2,000円
- その他(買い物、入館料等) 7,000円
行きたい場所にはすべて行き、古本まつりで買い物もしてこの費用なので、コスパはよかったんじゃないでしょうか。
時期にもよるとは思いますが、高速バスを早割で取れば合計2万円を切ることもおそらく可能。宿泊費を安く抑えたい際には、費用や場所で詳しく絞り込めるじゃらんアプリがおすすめです。
まとめ 自分専用にカスタマイズされた旅を楽しもう!
ひとり旅は、すればするほど自分の好みや体質にあった旅程や行先のカスタマイズ能力が高まるのが実感できて楽しい。さながら自分専用のトラベルコンシェルジュだ。
今回の旅は充実感は満点。しかしながら、体力的に辛くなった場面が途中何度かあった(特に二日目午後)。体力温存を優先するのであれば、二日目朝の散策をなくすか、二日目の大本命をもっと近場にすべきだったかもしれない。
逆に考えれば体力がある人ならば、一日目の夜や二日目京都駅に返ってきてから高速バスまでの時間に何か予定を入れることもできる。私の旅の記録が、目的や体力別の、オリジナルな旅を楽しむきっかけになれば幸いです。
本日のお隣本
- たかぎなおこ『ひとりたび1年生』
ひとり旅に興味をもつきっかけとなったコミックエッセイ。単に観光地を巡るのではなく、変わり種の温泉宿に泊まったり、沖縄でのダイビング、京都での舞妓体験など、その土地ならではの体験ゆるーい絵柄で楽しめるのが魅力。
旅慣れない作者が、自分の好みに合わせて旅をつくっていくところが魅力。華やかな旅番組などでは味わえない、素朴な旅の楽しみが、ぎゅぎゅっと詰まっている。 - ミア・カンキマキ『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』
京都の宿つながりで、こちらのエッセイを。大学の日本文学講座で枕草子に魅了され、清少納言を自信の友人のように愛している著者。彼女は長期休暇の取得をきっかけに京都への長期滞在を決意し、枕草子ゆかりの地を歩き、枕草子、そして清少納言を紐解こうとする。
彼女が京都滞在の際に泊まっていたのは、古びた町屋をリノベーションした宿。冬の底冷えに震える場面はかわいそうにと思う一方で、人間味を感じてなんだか面白くもあり、印象深い。遠い昔にこの世を去った人物をこんなに親しげに想ってもいいんだ! と、終始驚かされた本でもあります。
コメントを残す