休むをがんばる

1週間あまり、ほとんど死んでいたー。

稼働無理な日が、月の三分の一くらいあります。今日も絶好調とはいかない感じで、頭の中がもやもやしている……。

本を読めなくなるのが辛いですね。図書館で借りてきた本に手をつけられないまま、返却期限が迫ってくる。

以前読んだ『脳の中の時間旅行 なぜ時間はワープするのか』という本の中に、体調が悪い時など、時間の流れに意識がいくと、人は時間の経過を遅く感じる、とあったのを思い出した。

この1週間はまさにその説を立証するかのような時間で、1日1日がのろのろと過ぎた。時間はあるのに、できることがあまりに少ない(書いたり、読んだりといった能動的な行動に苦痛を感じる)。

これも『脳の中の──』からの受け売りなのだけれど、時間が経つのが遅く感じる、つまりは退屈な時間というものは、後から振り返った時には思い出せる事柄に新鮮味がないために、あっという間に過ぎたように感じるものらしい。

とにかく耐えるんだ、エネルギーを貯めるんだーーー、とベッドに横たわり、ただひたすらに耐え忍んでいたあの膨大な時間、あの間の、私の静かなる努力は、脳のよくわからん記憶分別メカニズムによって「特記事項なしですねー」と、あっけなく透明になるのである! 無……無……。

忙しい人ほど休むことに抵抗を覚えるのも、たぶんきっとこの機能のせいなんだろうなー。後から振り返った時、忙しく立ち働いてる間の記憶は色濃く思い出せるのに対して、ただ休むだけの時間の何もなさといったら、奈落の底を覗きこむようで。立ち止まってその穴を凝視することに比べたら、少々身体にガタがくるくらい、どうってことないのだ。

『休む』ってむずかしいです。でも、まあ、数年前よりは上手くなったか。これからも鍛錬鍛錬です。はぁ〜。

久屋大通庭園フラリエで撮った、練り切りみたいな花。和菓子食べたい。
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